さぁ、いよいよ今日はSPORTバルサスクールキャンプの初日です。会場は、モンジュイックの丘にある体育教育の名門INEFC(カタルーニャ国立体育学校)の素晴らしい施設を利用して行われます。
参加人数は150人。毎回定員に達する流石のバルサキャンプ。今回も、定員150名で行われます。
年齢は1999~2006年生まれの8学年が10のグループに14~15人ずつ分かれます。まずは年齢別に分けられ、その後は、実力があれば、1歳、2歳年上とやる事もあり得ます。
1999年のSHOKIは最年長グループに、そして、2001年のKYOTA、2002年のRIKU、2004年のTAKUMIは、それぞれの学年のグループに分かれました。
この日のスケジュールは、
9:30~11:30 トレーニング
12:00~13:00 プール
13:00~14:00 昼食
14:00~16:00 休憩、レクチャー、フットボールビデオ鑑賞
16:15~18:15 トレーニング
19:00 解散
と言う内容でした。
午前中の練習では、ウォーミングアップのパス交換、手でボールを使ってのボールポゼション、Rondo(鳥かご)、ボールポゼション等の練習が行われました。
また、午後は再びボールポゼションでウォーミングアップした後、7~8人制のゲームが行われました。
この日のテーマは的確なポジショニングから状況判断を考えたパスワーク、すなわち、いきなりバルサの真骨頂が早速叩き込まれていました。
「味方がボールを持ったら、ピッチを最大限に活かして開け!」
「相手に囲まれる苦境に陥ったら、後ろに下げて、素早く逆サイドに展開しろ!」
「ボールはサイドを起点にして、常に3か所のパスコースを作り出せ!」
特に上の学年のグループ程、戦術や考えながらプレーする事に主眼が置かれ、指導がなされていました。
そんな中、SHOKIは積極的に声を出し、球際も激しく行くなど、取り組む姿勢に際立ったものを見せていました。思えば、2年前は遠慮がち、消極的なプレーぶりが目立ち、大きな挫折感を味わったSHOKI。あの時の悔しさと反省を活かし、今回はあの時を払拭するような意気込みが感じられます。
練習後、「スペイン語もっと喋れるようになりたいです!あぁ、あいつ等ともっと会話出来たら、もっと楽しいだろうな!」と語っていたSHOKI。短い期間、短期のキャンプでより充実した時間を過ごす為に最も重要な事、“積極性”を持って臨んでいるSHOKI。どうやら、彼はとても良い感じで、キャンプに入って行った様子です。その姿勢があれば、一日一日、沢山の事を吸収出来るはず。2週間後、彼だどれだけ成長出来るかが楽しみになって来ました。
一方、TAKUMI、RIKU、KYOTAはまだまだ初日と言う事もあり、“乗って”行けていない様子です。
RIKU&TAKUMI「何言っているか全然分からない。けど、練習自体の内容は簡単だから、見てれば分かって来るけどね。」
また、基本技術がしっかりしているKYOTAは、球さばきでは周囲に負けていません。これからは、もっと積極性を発揮して、ガンガン行って欲しいと思います。
そんなKYOTA、休憩時間には、参加している他の国の子供達に「日本語で○○は何て言うんだよ。」と教えている姿が。
最初は、「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」と基本的な言葉が飛び交っていましたが、次第に、「バカ」「う○ち」などと話はエスカレート。練習後のストレッチでも、他の少年達が「う○ち」を大声で連発。しかし、コーチ陣も含め、誰も意味が分からないので、事なきを得ていました。 苦笑
最後に、皆に初日の感想と、このSPORTバルサスクールキャンプの抱負をインタビューしたので、ご紹介致します。
(尚、SPORTバルサスクールキャンプは父兄が敷地内に入るのが認められない為、こっそり塀の外から見学、写真を撮りました。写りが悪いのはご勘弁下さい!)
TAKUMI「スペイン語が全然わかんなかった。今日はパス、パスって言われて、でもパスコースが無かった時が難しかった。キャンプを通じて、もっとうまくなりたい!!!」
RIKU「相手が強かった。キャンプでは、スペイン語が話せるようになりたい!」
KYOTA「楽しかった。皆上手かった。自分も少しはやれたかな。キャンプでは、皆ともっとコミュニケーションを取れるようになりたい。」
SHOKI「皆が色々話しかけてくれるんだけど、言葉が分からないから、なかなか応えられなかった。キャンプでは、積極的に声を出してプレーして行きたいし、狙えればシュートもガンガン打って行きたい。どんどんアピールして、周囲からの信頼を勝ち取りたい!」