連日、30度を軽く超す暑さの中、サムライ少年達は皆、頑張っております。
さて、この日のレポートの前に、試合を2日間終えた、少年達の感想を拾ってみました。
1:試合を2日間終えての率直な感想
2:100%の内、今大会で自分は今のところで、何%出せているか
3:普段通用するプレーが、スペインではなかなか上手くいかない点
4:100%に近づける為に、今後、どう取り組んで行くか
【KOSEI】
1: スルーパスとか上手く行っているけど、ドリブルが引っ掛かる。
2: 70%
3: 日本だと、相手をかわしやすいけど、こっちは飛び込んで来ないし、食いついて来るから、抜けない。
4: もっと一杯練習して、スペイン人相手にもドリブルが通用するようになりたい。
【RYUSEI】
1: 皆とコミュニケーション取れて、シュートも沢山打てて楽しい!
2: 60%
3: 日本では、フェイントでむちゃくちゃ抜けるけど、こっちでは皆体が強いし、スピードもあるから、ドリブルで抜けない。
4: 試合で駄目だった所を、練習で頑張って、上手く出来るようにしたい。
【RYUGEN】
1: まだ一勝しかしていないけど、楽しい。
2: 50%
3: ハワイでは、シュートが強い方なんだけど、こっちではそうでも無いなと。
4: 練習をもっと頑張って行きたい。
【RYO】
1: 今の所、全部勝っているので、この調子で勝って行きたい。
2: 65%
3: ドリブルやパスが、なかなか上手く行かない。判断を速くしないと、上手くやれない。
4: 周りの状況を見て、もっと素早く判断して行きたい。
【ITSUKI】
1: 試合で、体で負けないように気持ちを出してやれている。けど、攻撃面がイマイチ。
2: 60%
3: インドは潰しが遅いけど、こっちは速いので、次のプレーをなかなかやらせてもらえない。
4: ワンツーとかを使って、攻撃面で仕掛けたい。
【RYUYA】
1: 最初はなかなか馴染めなかったけど、どんどん馴染めて来た。
2: 60%
3: 日本だと、ドリブルで人を沢山抜けるけど、スペインだと、体もデカイし、チェックも速いから、なかなか通用しない。
4: もっと激しくプレーして、声も出して行きたい。ファーストタッチをもっと上手くしないと。
【TAKUKI】
1: 周りが見えていない。自分のドリブルが出せていない。
2: 80%
3: ドリブルとかが取られてしまう。
4: 体を張って、もっとプレーしたい。
【KENGO】
1: 最初はコミュニケーションが難しかったけど、休憩時間とかで仲良くなって行って、自分の言いたい事も伝わるようになって来た。
2: 65%
3: 日本では、ワンツーとかで簡単に相手を外せるんだけど、こっちは皆ディフェンスが上手いから、ワンツーも読まれて人に付いて来られたり、簡単に突破させてくれない。
4: マッチアップする選手には、絶対に負けないようにしたい。激しくプレーして、何もさせないようにしたい。
【SHIN】
1: チームの人たちが陽気で、仲良くやっていけてる。
2: 40%
3: こっちでは、相手に取られない為のファーストタッチにより気を使わないと駄目。
4: もっとシュートを打って行きたい。
【DAICHI】
1: 普段は8人制でやっているから、7人制はやりにくい。
2: 40%
3: こっちでは、判断が遅れると、ボールを奪われる。
4: もっと周りの状況を見て、判断早くプレーして行きたい。
【SHOKI】
1: 練習はしっかり出来ているんだけど、試合になると、焦っちゃって、パスもずれて、いないところに出しちゃったりと、上手く行っていない。
2: 45%
3: 日本だと、当たり負けする事は殆ど無いんだけど、こっちでは、結構弾き飛ばされてしまう。
4: しっかり周りを見て、落ち着いてプレー出来るようにしたいし、後ろからコーチングして、味方にも意図したボールを受けてもらえるようにして行きたい。
【TAKAHIRO】
1: 最初は、体を押されたりとかして、すぐにボールを取られていたけど、だんだん負けないようにプレー出来るようになって来た。
2: 60%
3: こっちは本当に潰しが速いので、どうしても焦って、上手くプレー出来ない。
4: もっとシュートを打って行きたい。
【KAZUKI】
1: 楽しめているけど、試合で勝てないのは悲しい。もっと、チームメイトにやる気を出して欲しい。
2: 30%
3: プレッシャーが速いので、なかなか自分のプレーが出来ない。
4: そんな中でも、少しでも自分のプレーを発揮出来るようにしたい。
【KAISEI】
1: 全敗していて、悔しい。
2: 50~60%
3: ドリブルの時、日本だったら、するする抜けるけど、こっちは一人抜いても、体をぶつけて粘っこく来るので、ドリブルで上手く抜けない。
4: 一つ一つのプレーをしっかりとやって行きたい。
【SHUN】
1: 周りが、デカイ、速い、強い。
2: 45%
3: 日本では、ボールを持ってから考える余裕を持てるけど、こっちは本当に潰しが速いし、激しいので、その前からしっかりと状況を把握しておかないと、何もさせてもらえない。
4: 右サイドバックの時でも、積極的に攻撃参加したい。あと、球際激しくやっているつもりだけど、それでもなかなか勝てない場面があるので、もっと激しくやりたい。
と言う訳で、皆の感想を聞いていると、共通した傾向が見えて来ます。そこに、日本のレベルアップの為のヒントが隠されている気がします。
さて、今日の試合は、果たしてどうだったのでしょうか!?サムライ少年の活躍は!?
【Benjaminカテゴリー】
KOSEIとRYUSEI擁するWorld Teamのこの日の初戦は、一昨日、2-6で敗れたTecnofútbol España。ブルーのユニフォームに身をまとった彼らは、強者揃い。チーム力では、彼らが上です。そんな中、World Teamは、個々が奮闘しなければなりません。この試合、先制したのは、何とWorld Team。相手ゴール前になだれ込んだWorld Team。Tecnofútbol EspañaのDFが懸命にクリアーするも、これを詰めていたRYUSEIが足に当てて、ボールはそのままゴールイン。諦めずに最後までプレーし抜く事の重要性を象徴するようなシーンです。
しかし、その後は完全にTecnofútbol Españaの一方的な展開。World Teamのボールの際に速いチェック、そして、奪ってからは、スペースを有効に使っての巧みなパスワーク。あっと言う間にゴールへ迫ると、たちまちWorld Teamのゴールを陥れます。とにかく、攻守の切り替えが早く、ボールを奪う際のハードワークが素晴らしい。それでも、World Teamも善戦し、RYUSEIを中心に果敢にシュートを放ちますが、ゴールを割る事が出来ません。試合は、1-2で敗れてしまいました。
続いては、Plan Marcet戦。最初の対戦では、0-0のスコアレスドローとなった、互角の相手。しかし、このチーム、実力ではWorld Teamより上です。現に、Plan Marcetは、昨日、World Teamの天敵、Tecnofútbol Españaを破っている実力者です。試合は、そんなPlan Marcetの怒涛の猛攻。なかなか、ボールがWorld Team陣内から出る事がありません。シュートの雨あられ。しかし、GKの好セーブや、シュートがポストに嫌われるなど、やや奇跡的な展開で、World Teamはゴールマウスを死守します。決定機をこれだけ外すと、やがてツケが回って来る。前掛かりになったPlan Marcetの裏にボールが抜けると、そこに走り込んでいたのがRYUSEI。飛び出して来るGKの左脇をすり抜ける見事なコントロールシュートで、先制ゴールを叩き出します。その後、再び防戦一方となるも、焦りからか、Plan Marcetのプレーが次第に正確性を欠いて行きます。そんな中、右サイドを突破したロシア人のスピード王タマスがセンターリング、これを中央で待ち構えたRYUSEIが流し込み、2-0とリードを広げる事に成功します。その後、Plan Marcetの猛攻を、KOSEI等の粘り強い守備で1失点に食い止め、2-1で値千金の勝利を手にする事に成功しました。
【Alevinカテゴリー】
さぁ、続いてはAlevinです。まずはRYUGENとRYUYAの龍琉コンビ擁するU.S.AとMadridの対戦です。試合はMadridのペースで展開されます。ベンチスタートの2人は、0-2とリードされている展開で投入されます。しかし、相変わらず、2人のプレーは、足先だけのプレーが多い。フットボール(サッカー)は、足だけでやるスポーツではありません。相手にぶつける為の体、バランスを取り、そして時には相手を(さり気無く)抑え込む手など、全身全霊を懸けて戦うスポーツです。球際が激しいスペイン人等を相手に、屁っ放り腰の足先だけのプレーは全くもって通用しません。フットボールは、コンタクトプレーを厭わない、格闘技のスピリッツも必要なのです。
そんなRYUGENは、それでも、前線で、チームのチャンスに絡んで来るようになっています。チーム全体として、徐々にペースを掴んでいる感があります。右コーナキックにファーサイドでボールを受けたシーンでは、しかし、コントロールミスでボールが落ち着かずボールの芯を捉える事が出来ず、GKに抑えられます。また、右サイドの突破にあわせて中央右寄りでパスを受けるが、ここもコントロールミスでシュートを打つことが出来ません。良い形でシュートを打てれば、力のあるシュートを放つ事が出来るRYUGEN。今後は、その良い形を如何に多く作るか。その為のポジショニング、タイミング、そしてボールコントロールを磨いて行く必要がありそうです。
試合は、U.S.Aのいい所無く、0-3で敗れてしまいました。
一方、TAKUKI、ITSUKI、RYO、KOSHIRO擁するPlan Marcet 2000は、Tecnofútbol España 2000との全勝対決に挑みます。優勝争いを大きく左右する一戦に、注目が集まります。
Plan Marcet 2000は、1-2-3-1の布陣で、いつものように、3人のMFにはTAKUKI、KOSHIRO、RYOが横に並びます。ワントップはアンヘル。試合は互角の展開で、幕を開けます。お互い、中盤で激しく潰し合う、主導権争い。Plan Marcet 2000の中心選手であるKOSHIROと、Tecnofútbol España 2000の7番の女の子は、お互いに中盤でマークし合い、お互いに簡単にプレーをさせません。そんな中、パスワークに長けるTecnofútbol Españaが、フィールドを巧みに使って展開するも、TAKUKI、RYOの両サイドも守備の意識高く、相手にスペースを与えません。しかし、両チームの差、すなわち、攻守の切り替えの速さの差が、ゴールへ結びついてしまいます。Plan Marcet 2000からボールを中盤で奪ったTecnofútbol Españaが、見事なショートカウンターから、一点をもぎ取ります。
中盤で、窮屈そうにプレーするKOSHIRO。なかなかスペースを与えてもらえず、ボールを良い形で受ける事が出来ません。それでも懸命に動き回り、パスを受けようとするKOSHIRO。格下相手には圧倒的な存在感を見せるKOSHIRO。今後の課題は、屈強な相手、ハードなマークに対し、如何にそれを潜り抜け、自分の持ち味を発揮出来るようになるかでしょう。
さて、試合は、前線から圧力を掛けるTecnofútbol Españaに対し、GKが致命的なパスミスを犯し、これをきっちりとゴールに結びつけられたPlan Marcet 2000が、惜しくも、0-2で敗れ、今大会初黒星となってしまいました。
続いては、サムライ少年対決!U.S.A vs Plan Marcet 2000です。
決戦に敗れ、意気消沈気味のPlan Marcet 2000。実力ではやや相手に譲るU.S.Aが、そこを突けるかどうかがポイントです。
がしかし、負けず嫌いの代名詞、KOSHIROがいる限り、Plan Marcet 2000が落ち込む事はありませんでした。それどころか、敗戦のうっ憤を晴らそうと、U.S.Aゴールに襲い掛かります。KOSHIROの巧みなお膳立てからエースのアンヘルが連続ゴールを叩きこむと、続いてはRYOが、ループシュートを決め、Plan Marcet 2000がリードを広げます。また、右サイドバックに入ったITSUKIが、コーナーキックのこぼれ球をミドルシュート!がしかし、これは僅かにクロスバーの上を超えて行きます。一方、TAKUKIはドリブルと得意の切り替えしで相手をかく乱、また、右サイドから絶妙なクロスボールを上げ、味方のゴールをアシストします。
一方、劣勢のU.S.Aは、相手ゴール前での混戦に持ち込み、最後は目の前にこぼれて来たボールをRYUGENが豪快に蹴り込み、一矢を報いる事に成功します。これでRYUGENは2日連続ゴール。なかなか持ってます!
結局、試合は5-1でPlan Marcet 2000が勝利を収めました。
【Infantilカテゴリー】
さて、次はInfantilの時間です。午後17時台から始まるInfantilの試合。まずは、DAICHIとSHINのPlan Marcet 2が、Tecnofútbol España 1998と対戦します。途中出場ながら、徐々にチームに適応し、出場時間を増やしている2人。そんなmenos a mas(右肩上がり)の2人に、ご褒美が、0-1で迎えた場面、味方のフリーキックに対し、相手がこぼれ球をクリアーしようとしてミス、ふわりとゴール前に浮かんだボールに対し、そこにいたDAICHIがボレーシュート!ボールはゴロの弾道でゴールイン!と、その直前には、GKをマークしていたSHINが目の前に転がって来るゴロをちょこっと触ったようにも見えました。喜ぶDAICHI!そして、SHINも、俺が触った!おれおれ!ゴールは俺だよ!と言わんばかりにアピール(笑)。記録上、DAICHIのゴールとなった値千金の同点ゴール、そして、DAICHIにとっての大会初ゴールは、その後、味方の逆転ゴールを生み、2-1での勝利を掴み取りました。
この日は2試合だったPlan Marcet 2、最後の試合は、vs Madrid戦。SHINは、今大会初先発で出場します。ワントップで奮闘するSHIN。しかし、相手DFの圧力に苦戦します。それでも、日本のように、ボールを受けて簡単に前を向ける状況にならないと判断したSHINは、前線に入ったボールを何とかシンプルに上がって来る味方に落とし、ポストプレーをするようになっています。また、最初は、マークに付かれていようが、中央からポジションを変えず、その為、味方からのボールが縦に入り辛かったのですが、左右に動き、ボールを受けようとします。それによって、相手のマークがずれ、ボールを受けられるようになったり、中央の空いたスペースを味方が使えるようになり、攻撃の組み立てがスムーズになって来ています。
一方のDAICHI、1-2-3-1のサイドから、中央のMFを任されるようになり、小さな司令塔となって行きます。それでも、一瞬でもボールの処理が遅くなると、相手にボールをかっさらわれる世界。なんとか必死でボールを繋ぎます。
互角の戦いも、決定機を確実にものにしていったMadridが、0-2で勝利。なかなか、接戦をものにして行く事が出来ません。
続いては、サムライ少年対決。KAISEI、KAZUKI擁するWorld Teamと、TAKAHIRO、SHOKI、KENGO擁するVenezuelaが対戦します。
World TeamはKAZUKIとKAISE、VenezuelaはKENGOが先発で出場です。World Teamは、サムライ少年2人や、ロシア人のニコライが奮闘するも、ディフェンスに難あり、相手のFWとの競り合いで負け、失点を繰り返すパターンが続きます。一方、時折個人技がハマり、良い形で持ち込むKAZUKI。がしかし、最後のフィニッシュがいつも上手く行きません。もう一人のKAISEIは、相手の鋭い寄せを前に、まだまだ自分の間合いでのプレーがおぼつかない様子。それでも、このチームの得点力の鍵は、KAZUKIとKAISEIに掛かっているわけで、このハードな状況で、如何に得意の突破力をここでも発揮出来るかが、KAISEIのポイントです。あとは、まだまだ当たりが弱い。ふわふわとした感もあり、ディフェンスの際、足先だけで行く事が多く、全く相手からボールを奪う事が出来ません。
一方のVenezuelaは、左サイドの突破から中央へ折り返した所を逆サイドのKENGOが詰めて、先制ゴールを上げる事に成功します。
その後も、優勢に試合を進めるVenezuela。SHOKIは2バックの左、TAKAHIROはワントップで登場します。この日、TAKAHIROの親戚や家族が応援に駆け付ける中、いつも以上に気持ちの入ったプレーを見せるTAKAHIRO。前線を駆け回り、そして右サイドの突破から、シュートを放って行きます。また、小柄ながら、懸命に体を使って、ボディーコンタクトを厭わない戦いにも、ようやく適応を見せ始めています。あとはフォワードの位置を任される以上、ゴールと言う結果が欲しいところです。
一方のSHOKI。卒の無いプレーで、後ろをしっかりと締めます。声やジェスチャーで、味方とコミュニケーションを取り、後方からチームを支えます。冒頭のインタビューであったように、彼は、この地に来て、相手のスピード感、激しいチャージ、自分以上の体格の相手を前に、未知の領域に、戸惑っているのかもしれません。表情からは伺えませんが、「焦っている」と言う言葉に、全てが集約されています。ある意味、これまでの自信が崩れているのかもしれません。「日本では、体では絶対に負ける事の無かった」彼が、ふっとばされているのですから。でも、それが何だ!それを体験する為に、君は海を渡って来たんだろうが!今まで君が見て来たものは、所詮は、まだまだサッカー後進国日本の、しかも一地域の中でのもの。世界は広い。上には上がある。それを体感し、それをどう今後に生かすかが、重要なんだ。立ち上がれ!戦え!ここから這い上がろうぜ!SHOKI!!!
さて、思わず熱くなってしまいましたが、試合はその後、KENGOがコーナーキックをファーサイドでヘディングで押し込み、2点目、試合もVenezuelaが3-0で勝利しました。
続いて、World Teamは強豪Tecnofútbol España 1998と対戦です。
このチームの先発を任される二人。しかし、まるでロンドのように自陣で好きなように回され試合時間90%以上を自陣で戦う事に。ゴール前で簡単にファールしてフリーキックを立て続けに与え、2点を失うと、そこからも失点を繰り返すWorld Team。KAISEIは懸命に体を張って戦おうとするも、なかなかフィジカルで勝つことが出来ません。KAZUKIは仲間のパスを受けて、中央をドリブルでかわしにいくが、最終ラインの巨漢センターバックに最後はストップされてしまいます。KAZUKIは左サイドだけでなく、いろいろ精力的にポジションチェンジをしてボールを受けようとするものの、それを効果的に展開する事が出来ません。それでも、裏に抜け出し、この日、チーム唯一のシュート、しかも決定的なシーンを掴み取りますが、GKとの一対一の場面で放った左足のシュートは、僅かにゴール右に外れて行きます。
結局、試合は0-8の完敗となりました。
一方、Venezuelaは、その後、Mexico 1、Mexico 2と連戦。いずれも、粒の揃った強豪チーム。序盤は互角の戦いを挑んだVenezuelaでしたが、徐々に相手のパスワークに押し込まれると、立て続けに失点を重ね、Mexico 1戦は0-3で敗れました。
続くMexico 2戦では、先程以上に粘り強く戦うも、相手に先制点を許してしまいます。しかし、その後はVenezuelaペース。そして、この日絶好調のKENGOが、左サイドのコーナーキックをファーサイドから中央へ横に走り込むようにして、斜め後ろへのバックヘッド。これが、見事にゴール右上に決まり、起死回生の同点ゴールを叩きこみます!!!
その後、TAKAHIROが前線からプレスを掛けて後ろの味方を助けるディフェンスをすれば、SHOKIも懸命にMexicoの猛攻を耐え、何とか、1-1の引分けに持ち込みました。強豪相手に、貴重な勝ち点1ゲットです!
【Cadeteカテゴリー】
さぁ、最後の締めくくりは、我らがSHUN擁するCadete、Tecnofútbol Españaの試合です。この日の対戦相手との試合で、一巡する訳で、優勝争いを占う上でも、力関係を知る事が出来る試合となります。
対戦相手は、Plan Marcet 1です。昨日の後半から右サイドバックにコンバートされたSHUN。この日は、終始、右サイドバックでプレーしました。本来はトップ下を希望するSHUN。しかし、昨日までのプレーぶりで、なかなか前線での効果的な、得点に直結するプレーに絡めなかった点、そして、ディフェンスの際は、ハードワークが出来る点、そうした要素を考慮し、今回の采配となったようです。スペインでは、SHUNは“NAGATOMO”を目指すしか無いようです。
さて、試合は緊迫した五分五分の展開、SHUNも、右サイドの自分のテリトリーで精力的なディフェンスを披露します。しかし、インタビューで語っていたように、同年代のスペイン人が思いの他、でかく、強く、そしてスピードもある事から、その空間で自分の最低限の出来る事をやる事に精一杯。なかなか、攻撃まで神経が回らない様子です。また、ディフェンスの際も、体の使い方が上手いスペイン人等を相手に、そう簡単にボールを奪う事は出来ません。それでも、抜かれても、裏を取られても、懸命に戻って、全力で粘り強く相手のウイングを止めようとするSHUN。その気持ちのこもったハードワークぶりは、チームメイトの誰もが認めてくれているようです。「Muy bien SHUN!!!(いいぞ!)」の声が飛び交います。
しかし、高さや体をぶつけての競り合いでは、なかなか勝つことが出来ません。
試合は、前半終了間際に相手のミスでラッキーな先制ゴールを上げたTecnofútbol Españaが、後半に3点を追加し、4-1で勝利を上げました。
SHUNにとっては、相手の屈強なFW陣と対峙し、そして、如何に攻撃にも参加して行けるか。目の前の課題は、少なくありません。