7月22日(日) 遂に日本に帰る日がやって来ました。
ホテルの6時のモーニングノックに見事なまでの相槌を打って係員を安心させ、再び眠りに着いた3人。そこで私が「15分後にホテルの外に荷物を持って集合、来られなかったらスペイン残留決定」
すると、15分後にきっちりと皆外に出ているではありませんか。
どうやら早く家族に会いたい、友達に会いたい、納豆や寿司や焼肉をたらふく食べたいようです。
「そんなにスペインに残りたくないの!?もしエスパニョールが君達が欲しいと言って来たら
どうする!?」と聞くと、「う~ん、2~3年ぐらいだったらいいよ!」と何とも頼もしい答えも返ってきました。
そんなこんなでタクシーで空港へ到着。エールフランスのアテンドさんが迎えに来る間、ご覧の通りぐっすりと眠っておりました。
そして、いよいよ私とも別れの時です。
最後はまた明日会うかの如く、さらりとハイタッチして別れました。
そうです、きっとまたいつかどこかの空の下で会えるはずです。
それまで、アスタ ルエゴ(またね)!
そして、アディオス(さようなら)!
P.S.そうそう、アイス奢ってもらうの忘れちゃったから、またいつか宜しくね!
さらに、P.S.
KYOSUKE!
「君の旺盛な好奇心と行動力は素晴らしいものがありました。その物怖じしないキャラと素直な心で、キャンプの人気者になっていましたね。ライバルのマルクに追いつき、追い越せ!」
REN!
「僅かサッカー1年というキャリアー、そして、今回は常に年上と一緒にプレーしたということもあり、なかなか思うようにプレー出来なかったかもしれない。だけど、自分の足りない所を色々体感したと思うし、それを今後に生かして行って欲しい。あの泳ぎのフォームの美しさ、君の運動能力なら、これからどんどん吸収出来るはずだ!」
FUMA!
「親善試合での2得点や、今回の練習の中で多くの点数を決めた選手の一人だったね。得意のスピードをプレーの中でもっともっと上手く生かして行って欲しい。“スペイン人は執念があるし、最後まで粘り強い”と感想をもらしていたけど、サッカーは気持ちがとても重要。“絶対に負けねぇ”という強い気持ちがさらに君を伸ばしてくれるはず。もっと強いハートで頑張ろう!」
ご父兄の皆様へ。
この度は愛するご子息を一人で海外に出すという不安と心配を乗り越え、思い切って子供達にチャンスを与えて頂いたことに大変感謝を申し上げます。
子供達は素晴らしい体験をしたと思います。
それはサッカーに関する技術や精神面はもちろん、言葉の重要さ、友情、逞しさ等、今回の体験がこれからの彼等の人生の中に少なからず躍動してくれることと信じています。
彼等には最後の宿題を出しました。それは、改めて今回のキャンプで感じた事、これからの目標等を感想文として送って欲しいということです。「お母さんにちゃんとそれを伝えるように」言っておきましたので、是非それをメールでお送り頂ければと存じます。
また、彼等は驚くほど多くのスペイン語を覚えました。折角覚えたスペイン語の火を絶やさぬよう、「ウイイレで遊ぶ時間を1日1分削って、スペイン語をやって欲しい」と伝えました。言葉が出来れば、世界中のもっと多くの人達とコミュニケーションを図ることが出来る。特にスペイン語はスペインはもちろん、アルゼンチンやメキシコ、ウルグアイ等、多くの中南米の人達が話している言語。そのことを初めて知った彼等は「え~!!!すげぇ~!じゃぁ、メッシと話せんの!」と言って目を輝かせていました。”外国語の習得はサッカーを上手くし、面白くする秘訣”だと分かった彼等が、今後、英語やスペイン語を習得しようと頑張ってくれれば嬉しく思います。
最後に、今回のキャンプでの各選手のプレーを見た感想等を、エスパニョールのコーチ陣等との話を踏まえ、後日個々にメールにてお知らせ申し上げます。
それでは、皆のこれからの活躍を大いに期待しています。
アスタ ルエゴ!
by 植松 慶太