およそ1週間の作陽高校スペイン遠征もあっという間に最終日を迎える事になりました。今回の強化親善試合の成績を総括すると、作陽Aが5戦1勝4敗、作陽FUTUROが5戦1分4敗。合計10戦1勝1分8敗という、言うなれば散々な結果に終わりました。
選手達は、今までやっていた事が通用しない世界の壁を痛感した事でしょう。重要なのは、この悔しさを日本に持ち帰って、日々のトレーニングから意識高く努力し続ける事。そうしてレベルアップに繋げる事が出来れば、この遠征は惨敗では無く、実のりある価値あるものへと意義を見出す事が出来るでしょう。
これまでの感覚では甘い、緩いと気づいた選手達が、今後、どこまで進化して行くのか、見守って行きたいと思います。頑張れ!ANIMO !作陽高校サッカー部!!!
この日は午前中、旧市街の観光、地中海料理に舌鼓して、空港へと向かいました。レストランから空港へのバスは、何と!普段はエスパニョールのトップチームが使用しているという専用バスが迎えに来てくれたものだから、作陽の選手達はテンション上がりまくりでした!
最後に、今回の遠征の感想を、何人かの選手達にショートインタビューしましたので、それらを紹介し、この岡山作陽高校スペイン遠征2015を締めくくりたいと思います。
HASTA LA PROXIMA !!!
①遠征を終えての感想は!?
②痛感した自分の課題は!?
③自身を持てた部分は!?
④今後の目標は!?
【若山 瀬名】
①違った環境の中でやれて良かった。スペイン人は個の力が凄いと感じた。
②フィジカル、パススピードが駄目。パスの質も。
③最終ラインまで降りて行って、組み立てに参加する部分や、ボールを前に運んで行く部分は出来た。
④インハイや選手権の選手に入って頑張りたい。
【野田 隆史】
①初めて海外に来て、初めて外国人と戦って、日本でなら奪える場面で奪えなかったり、テクニックでかわされたりして、難しかった。
③ヘディングでは結構やれたかなと。
④今回の遠征で、まだまだ対人だったり、技術だったり、フィジカルの部分だったりが未熟だと感じたので、取り組んで行きたい。
【木村 友宏】
①あぁ、普通に楽しめましたよ!
②サイドバックの時は、右はいいんですけど、左サイドバックになった時は、左足で蹴れないので、難しさがあった。あと、ボランチに入った時は、自分はクラッシャー系なんですけど、自分達がボールを持った時、しっかりと繋ぐ作業が出来なかった。
③球際の強さ。ビジャレアル戦とかでも、ボランチとして相手を潰す作業は出来ていたので、自信になった。
④選手権に出場して、勝てるとこまで勝ちたいですね!
【正崎 幸希】
①スペインの選手は日本の選手と違ってフィジカルとか強くて、スピードもあって、難しかった。
②サイドでの守備。チームで追い込んでも、奪い切る事が出来なかった。
③スピードに乗ったドリブルは結構、ビジャレアル戦でも通用したので、自信は持てました。
④インターハイや選手権のメンバーに選ばれて、試合に出て活躍出来たらいいと思います。
【林 成樹】
①最初は慣れなかったんですけど、3日目ぐらいから段々慣れて、楽しくなって行った。
②ダブルジャンプをやれって言われて、それがなかなか出来なかった。
③フィジカルの部分では、スペイン人もデカくて強かったけど、自分も結構やれたと思います。
④インハイと選手権のメンバーに選ばれて、3年の時には作陽の中心選手になっていたいです。
【藤崎 翔】
①ビジャレアルとか、本当に強いと思いました。
②フィジカルとかスピードは自信があったんですけど、こっちで通用しなかったので、逆に課題になりました。もっと鍛えて、日本で1番にならないと。
③相手のプレスがキツ過ぎて、自分のプレーをさせてもらえなかったし、パスワークにも参加出来なかった。本当にプレスが速かった。
④スペイン語を頑張れば、また野村先生にスペイン遠征のチャンスをもらえるかもしれないので、それを目標に頑張ります!
【八田 壮一郎】
①慣れない環境の中で、私生活もサッカーも日本とは全然違ったので、楽しかったです。
②日本だと、1対1とか、そこまで厳しく行かなくても抜かれなかったんですけど、こっちだと一個遅かったら、行かれてしまうんで、そこは課題に感じました。
③ドリブルが結構自信があったんですけど、最初はあまり上手く行かなくて、でも、段々感覚を掴めて来て、ビジャレアル戦とかでも結構通用したんで、自信に繋がりました。
④この経験を生かして、まずはインターハイ、選手権で優勝して、自分の最終目標はプロになる事なので、そこを目指して頑張って行きたいです!
【赤堀 天斗】
①スペインと言うのは、体が小さくて上手いというイメージがあったんですけど、全然そんな事は無くて、体がデカくて上手いという印象に変わりました。
②ファーストタッチが全然駄目でした。
③ターンとか、俊敏な動きとかですかね。
④選手権に必ず出て、全国制覇します!
【工藤 竜平】
①スペインでサッカーするの初めてだったんで、最初は相手が思ったよりもデカくて強く、どうなるかと思っていたんですけど、ドリブルとか結構通用するところもあったので、そこは自信にしたいです。でも、ディフェンスとかヘディングとか、空中戦は全然だめだったので、その辺はこれから頑張って行きたいと思います。
④チームに戻って、まだトップとかで試合に出れていないので、頑張って行きたいです!
【立花 浩章】
①1週間振り返って、とても内容の濃い毎日を過ごせました。1週間で5試合というハードなスケジュールだったんですけど、最初はBチームからスタートして、凄い悔しくて、2試合目からAで出してもらって、でも、納得行くプレーが出来ていなくて、レバンテ戦とかでは自分のミスで失点した部分もありました。でも、相手の強いシュートとかにも慣れて行って、対応出来るようになっていったところは、良かったと思います。
②日本でも、監督からポジショニングを良く言われていて、相手のコーナーキックやクロスボールにもっと前に出る事が出来ていたら、失点を防げていたと思います。
③1対1のシュートストップは自信があって、冷静に落ち着いてこの遠征でも出来ていたと思います。
④2年になって、インハイや選手権があるので、優勝目指して頑張りたいです!
【丸山 智弘】
①結構ハードな1週間でし、環境も違いましたけど、強い相手ともやれて、違う国の環境も色々見る事が出来て、良かったです。
②ボランチなんですけど、守備力はまだ足りないと痛感しました。日本ではそこまで言われない方なんですけど、こっち来て、強くて速い相手にあまりぶつかっていけなかったので、守備の部分は鍛えなきゃいけないと感じています。
③左足のキックは自分の持ち味だと思っていて、今回もチャンスメイク出来た部分もあったんですけど、まだまだ精度が低いので、練習して行きたい。あとは、細かいパスワークも結構通用したので、そこも良かったと思います。あとは、シュートを奪える選手になりたい。
④韓国遠征はインハイのメンバーに入っていていけなかったんですけど、今回初めて同じ代と海外遠征して、一体感とかが出来たので、このチームで全国を狙えるチームを作って行きたいです!