新たなチャレンジャーがフットボール大国スペインの地に降り立ちました。その名もREI、1999年生まれの高校3年生です。彼は、現在行われている高校サッカー・インターハイに新潟の日本文理高校のエースとして初出場したばかり。将来はサッカーで飯を食べたいと志す若者は、卒業後の進路として、国内ではJリーグや強豪大学への進学という選択肢が考えられる中、”第3の選択肢”として、フットボールの本場に殴り込みをかける選択肢も視野に入れています。今回は、チームの許可を経て、短期での力試し。本場で果たして自分の実力が通用するのか。言葉も文化も食事も何もかもが違う中で、果たして自分は適応出来るのか。将来の選択肢の一つの可能性を見極める為に、今回は11泊のスケジュールで、チャレンジに来たのです。
今回、REIの受け皿になってくれるクラブは、カタルーニャ州の強豪クラブUE Cornellá(コルネヤ)。スペインにある17州でも、最もレベルが高いとされるカタルーニャ州にあって、コルネヤは、バルサ、エスパニョールに次ぐ3番手争いの筆頭株的な存在。トップチームも3部のプロのカテゴリーに属しており、カンテラ(下部組織)は上述の通り、カタルーニャ州では一目置かれる存在です。今回は、JUVENIL(フベニール/U19)リーグ1部リーグに所属するコルネヤのユースAチームをベースとしての力試しとなります。
インターハイ後、その翌日に成田空港から急遽航空チケットを購入し、ハードスケジュールの中で飛びだったREI。バルセロナに夜に到着したその日は、長旅の疲れから、速攻で眠りに入って行きました。
翌日は、バルセロナで長期でチャレンジしている同世代のサムライ少年の寮生達とスーパーマーケットに買出しに行ったり、公園で一緒にフットボールをして過ごしました。
そして、夕方からコルネヤの練習に初参加。新シーズンに向け、始動を始めたばかりのチームは、軽いボール回しやランニングでウォーミングアップした後、ポゼッションゲームでのトレーニング。REIは、「最初の方は超緊張した」と感想を述べていたものの、プレー中は、良く周囲と連動し、絡めていたのが好印象です。言葉は通じなくても、フットボールは世界共通。徐々に、ボールを通じて意思疎通を図っていくと、次第に慣れて行き、自分から声を出してボールを要求し始めるなど、熱も入って行った様子。ボールを止める、蹴るの技術がしっかりしているREIは、初日のトレーニングを卒無くこなして行った。
初日の練習としては及第点。期間が短いだけに、遠慮という言葉を捨て、1回1回の練習で全てを出し切るつもりでアピールして行って欲しいと思います。