今週末は、メーデーの為、最終的にスクールリーグが無くなった為、久しぶりに、フットボールから離れ、束の間のオフを享受する事に。
それでも、まずは午前中、RYUYAの公式戦を観戦に行く事に。
RYUYAの09/10シーズンも残り3試合、9ヶ月に渡る30試合の戦いも、あっという間に終盤に差し掛かった印象があります。すっかりチームの中心として、仲間やその家族達に溶け込んでいるRYUYA。手探りの中で長期留学に挑戦した昨年の秋に比べれば、ある程度の言葉も解し、生活リズムを掴んでいる少し逞しくなったRYUYAの姿がそこにあります。
さて、この日、8位のCORNELLAは、アウェイで11位のMARIANAO POBLET戦に挑みます。ホームでは0-0のスコアレスドローに終わった相手です。しかし、前半戦とは明らかに違うコルネヤの姿がそこにありました。パウが先制ゴールを決めると、一度は同点に追いつかれるものの、エンリケが再び勝ち越しゴールを決め、コルネヤが1-2でリードを奪います。この日、4-4-2の左サイドハーフの位置に入ったRYUYAは、盛んにスペースに入り込んでパスを呼び込み、そこからドリブルで仕掛けたり、シンプルに繋ぎ、攻撃形成に一躍買っています。
後半に入ると、相手にPKを与えてしまい、同点にされるピンチがあったものの、運良くこれを相手の10番が外すと、そこからは完全にコルネヤペース。右のアルベルトからのファーサイドへのクロスに、逆サイドからRYUYAが走り込むも、僅かに足に触れるも、シュートまで行きません。しかし、再び右サイドから逆サイドへ大きなクロスボールが入ると、相手ディフェンダーに走りで競り勝ったRYUYAが、飛び出して来たGKをかわして無尽のゴールへ。
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!
駆けつけた、TSUBASA、KAITO、YUKI、KOSHIROの”即席RYUYA応援団”も大喜びです。
自分達よりも一足早く夢に向かって突き進んでいるRYUYAの存在は、歳がほぼ変わらないものの、彼等にとっては憧れの存在になっています。
結局、その後、ビクトルの連続ゴールなどで、コルネヤが1-6で大勝しました。
残り2試合、少しでも順位を上げて、来シーズンに繋がる活躍を見せてもらいたいものです。
昼食後は、久々にフットボールから完全に離れ、皆でビーチへ。
ここ最近の日中は25度を越す夏日ですが、この日はやや曇り気味。それでも、満場一致で、皆海を欲していました。
ところで、車中では、なぞなぞや怖い話などで盛り上がっている一方、スペイン語口座も、面白楽しくやっています。
今では、TSUBASAが「バルサとレアル・マドリードどっちが好き!?」とスペイン語で聞けば、KOSHIROが「腹が減って死にそうだ」と言い、KAITOが「僕は喉がめちゃ渇いた。オレンジジュースが飲みたい」と言い、YUKIが、「桃のジュースとイチゴのジュース、どっちが好き!?」と言い、最後はRYUYAが「123,456」と言う数字をスペイン語で言って、一日の長ぶりを見せるなど、こちらの言葉にも徐々に適応を見せて来ています。
海では、水はまだ冷たかったものの、砂に埋もれたり、思い切って海に飛び込む、下着パンツ姿のサムライ少年達の姿がありました。時には喧嘩し、しかし直ぐに仲直りし、あっと言う間に楽しいひと時は過ぎて行きました。
そして、5月2日(日)、いよいよ、4週間に渡ってエスパニョールに初挑戦したTSUBASAが帰国をする時を迎えました。
「ねぇ、まじで帰りたく無いんだけど。どうしたらいいのぉ!?」と最後の最後まで食い下がっていたTSUBASA。
”もっともっと上手くなったら、また戻って来な。あいつ等との差を埋める為に、日本でもっともっと頑張るんだ!逆に、差を広げられるなよ!”
こうして、後ろ髪を強く引かれながら、8歳の小さな少年は、機上の人となりました。
日本の同学年にはまだ負けたことが無いというTSUBASA。しかし、エスパニョールのカンテラでは、同じ歳のやつらの圧倒的な実力に愕然としたTSUBASA。今回の体験を、自分でどう活かして行くのか。非常に楽しみです。夏には見せなかった、圧倒的な相手を前にした戦意喪失。弱さを見せた今回の彼が、今後どう成長して行くのか、見守って行きたいと思っています。
その後、懲りずに!?残ったメンバーは、再びビーチを堪能し、新たな一週間に向け、英気を養っていました。
by Keita Uematsu