MGF 現地レポート

El Diario de RYUYA ～初公式戦～

9月27日（日）

Hola todos !!!
¿Cómo estais? Espero que os vaya todo muy muy bien !!!
Hoy por fin, Ryuya ha llegado a un momento que deseaba.
Liga española !!! Partido oficial !!!

遂に待望のこの日がやって参りました。
待ちに待った公式戦、リーガエスパニョーラ、カタルーニャ州アレビン・プリメラ・ディビシオン・グループ７の開幕戦、Vendrell Alevin A vs Cornellá Alevin D の一戦がVendrellのホームで行われます。

　この日はコルネヤが用意した大型バスに、チームメイトや親と乗り込み、およそ片道１時間の遠征から始まりました。

　走る事１時間、到着したVendrell（ベンドレル）の町にもありました！最新の人工芝グラウンドが！！！出来立てほやほやという感じで、天然芝と変わらぬ質感。う～ん、こんな環境でボールが蹴れる少年達が羨ましい！！！

　この日の相手はVendrellのAlevinのAチーム。すなわち、CornelláのAlevin Dの１９９９年生まれの面々よりも、皆１歳年上の１９９８年生まれ。この年代の１年違いは、無視出来ません。

　おまけにこの日は、監督のハビが用事で来られなかった為、代理監督のマルク。Alevin Dの面々を良く把握していない同監督の采配にも注目です。

　この日のRYUYAはベンチスタート。過去２試合の練習試合を捻挫の為に欠場していた為、致し方無い所です。

　試合はフィジカルに勝るVendrellが圧倒的な展開でゲームを進めます。殆どCornellá陣内でボールが展開されるも、皆、懸命のディフェンスでぎりぎりの所で踏ん張っています。３部リーグとは言え、狭き門の１部や２部の舞台を逃したなかなかの強豪がごろごろと揃っています。Vendrellもその１つで、グループ７では優勝争いに絡んで来るであろう１つとされています。

　必死に耐えるCornellá。しかし、左サイドをスピードに乗った突破で破られると、中央に折り返されたクロスは中央での競り合いを抜けてファーサイドへ。そこには、なんとVendrellの左ウイングがフリーで待ち構え、シュート。これが決まってしまい、遂にCornelláは先制点を奪われてしまいます。

　ところがその直後、この日、４－４－２の右サイドに入っていたアーロンがカウンターから右サイドを抜け出してクロスボールを上げると、ファーサイドまで流れたボールを逆サイドのポールが押し込んでゴール！！！たちまち同点に追い着く事に成功します。勢いに乗って来たCornelláは、再びカウンターから、左サイドを抜け出したポールがペナルティーエリア内でシュートモーションに入ると、それを防ごうとスライディングタックルして来たディフェンダーに足を掛けられて転倒します。そう、ＰＫ獲得です。
　落ち着いてボールをセットする長髪の２トップの一人、エデル。ゆっくりとした助走から蹴りこまれたシュートは、ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール！！！
見事に左隅に決まり、Cornellá、１－２と逆転です。

　この後は地元の大声援を受けたVendrellが巻き返しを図り、再びCornelláは防戦一方の展開を強いられます。そして、前半終了間際、ゴール左２５ｍのフリーキックのチャンスを掴んだVendrellは、これを８番が絶妙なキックでねじ込み、２－２の同点に追い付きます。

　ここで前半終了。白熱した展開、前半の３０分があっという間に過ぎて行きました。

そして、遂に登場！RYUYAの出番です。RYUYAは左サイドハーフの得意なポジションに入ります。しかし、試合はホームのVendrellが優勢にゲームを進めます。防戦が続く中、なかなかボールを受ける事が出来ないRYUYA。たまにボールを持っても、相手の激しいディフェンスに手こずり、なかなか状況を打開する事が出来ません。２週間ぶりの実戦、しかもいきなりの公式戦の舞台だけに、その緊迫感、異様な会場の盛り上がりの中、RYUYAは自分のペースを掴む事に苦労しているようです。
　しかし、左サイドでボールを受けたRYUYAが斜めにゴールに向かってドリブルを仕掛け、最後は右サイドでフリーになったエリックへ。しかし、このボールがやや流れてしまい、角度の無くなった位置からのエリックのシュートは、GKに難なく抑えられてしまいます。しかし、RYUYAがこの日見せた、最初にして最高のチャンスでした。たらればですが、最後のディフェンダーもドリブルでかわし、自分で狙って行っても良かったところです。

　ところがその直後、相手にカウンターから逆転ゴールを謙譲してしまいます。そこから奮起したCornelláは、RYUYAが再び左サイドをドリブルで駆け上がり、エリックにスルーパス。再び折り返しのパスをもらおうと走りこむRYUYAでしたが、エリックのセンターリングは相手ディフェンスにクリアーされてしまいます。徐々に存在感を見せ始めるRYUYA。しかし、攻撃陣に最後のプレーの精度が欠けています。しかし、再びCornelláのチャンス。左サイドでボールを受けたRYUYAが前線のエリックへ浮き球の縦パス。これにエリックが抜け出して、浮き球をGKの頭越しにループシュートを狙いますが、これがなんと枠を外してしまいます。決定力に難を残すエリック。同点に追い付く絶好のチャンスだけに、痛い！！！

　ここで普通なら、レギュラー２トップの体を張れるエデルと長身でカメルーン人の父を親に持つアドリーに代え、勝負を掛けたい所ですが、臨時監督のマルクは動きません。また、ボランチの位置で巧みなボール捌きが出来る１９番のダビッ、今日一番のファイターだった１０番のビクトル等を勝負どころで起用したいところですが、この日はそうした采配が見られません。

　そうこうしている内に、Vendrellが再びカウンターから立て続けに２ゴールを上げ、５－２。Cornelláは初戦を落としてしまいました。決める所をしっかりと決め、そして然るべき采配があれば、もう少しどうにかなったゲームだけに、悔いが残ります。
　しかし一方で、Cornelláのディフェンスライン、特にセンターバック２人はスピードに難があり、素早いカウンターの対処に難があることを露呈してしまいました。

　

　悔しさを滲ませるRYUYA。

“初めてのスペインでの公式戦。リーガ・エスパニョーラ、どうだった！？”

「雰囲気が公式戦だとまたガラリと変わって凄い盛り上がり。また、今までの練習試合よりもまた更に激しい戦いだった。でも、勝てた試合だった。自分のプレーがあまり出来なかった。もう一回ここと今度はホームでやれるんでしょ！？次は絶対に勝つ。残り２９試合全部勝つ！」

そうです、負けてもまた次を戦える。公式戦という痺れるような舞台を、年間リーガで３０試合約束されているのです。この１年、リーガを戦ってどれだけ逞しく成長する事が出来るのでしょうか！？RYUYAの公式戦初ゴールはいつ見られるのでしょうか！？来週がまた楽しみです！！！

by　Keita Uematsu

　

El Diario de SHOUKEI ～複雑な大勝～

9月27日（日）

　昨日に続き、この日も練習試合。プレシーズン、２週間後に迫るリーガ開幕に向け、今は試合感を掴む時。クラブ側の意向がそこに表れています。

　この日の相手はCooperativa、コルネヤから車で３０分移動した丘の上に、その町はありました。ここにも、最新の人工芝が敷き詰められ、環境としては最高です。

　この日は、昨日不在だったチョロのお父さんがいました。チョロとは、コルネヤの左サイドバック、９番のチョロこと、ダニエルのお父さん。このお父さんがとにかく、明るい、明るい。一人大声でチームを鼓舞し、盛り上げてくれます。
試合中は、「チョロ！もっと前に出ろ！」「そうだ！いいぞ、流石わしの息子！」「ほら～、そこでソーケイ（SHOUKEIのこと）にパスだ～！」「よっしゃぁ！！！流石コルネヤ～！！！」

　とにかく、体全身で応援し、顔を真っ赤にして声を荒らげています。

　そんなコルネヤは、これまでの練習であまり見たことの無い選手が数人加わっています。２０番の左ウイングの選手は、切れ味鋭いドリブルやワンツーを使って巧みにゲームメーク。１８番や１０番も巧みなドリブルで相手のディフェンス陣を切り裂き、そして極めつけはセンターフォワードに入っていた１９番。ゴール前での高い得点力でゴールを次々に叩き込みます。

　なんだぁ！コルネヤのInfantil Eにこんな選手がいたのかぁ！Infantil E、強いじゃないかぁ！！！
と思わせる戦いぶり。

　一方、我等がSHOUKEIはこの日、右のサイドハーフの位置に入り、何度も縦を突破してのセンターリングでチャンスメークします。監督のカルロスは、SHOUKEIが何処のポジションで最も活きるのか、力を発揮するのか、試しているようです。本人は中に切れ込んでシュートが打てる左サイドが一番やりたいようですが、右から縦へ突破しての仕事ぶりもなかなかのものです。この日も、“激しく戦う”“浮き球の処理”を課題に取り組んでいました。前者は大分、昨日の試合から良い感触を見せていたのですが、後者はまだまだです。

　それでも、この日全体として、ミスが少なく、繋ぐところはシンプルに、自分で行くべきところは積極的に、十分な好印象を残していたと思います。
昨日７０分をフル出場した為、この日は後半５５分あたりで、お役ご免となりました。

チョロのお父さん「いいぞぉ～！ソーケイ！カンペオーン！（チャンピオンの意）」
すっかりSHOUKEIは、チョロの親父さんに気に入られたようです。

試合後に分かった事ですが、上述した４人の選手は、Infantil Bの選手で、既に今週から始まった公式戦に出られなかった選手だったようです。つまり、SHOUKEI世代の１９９７年での１軍のメンバー達です。確かに納得のプレーぶりでした。

“SHOUKEI、目指すはやつらのレベルで戦う事だ。ここから這い上がるしかないぞ！”
SHOUKEI「うん！」

試合は０－８でコルネヤの圧勝。しかし、殆どのゴールがInfantil Bの選手によって上げられたものだっただけに、複雑な大勝劇となりました。

公式戦まであと１４日、、、

by Keita Uematsu

El Diario de SHOUKEI ～待望の初ゴール！～

9月26日（土）

Muy buenos dias señoras y señores !!!
Bienvenidos al partido amistoso entre Viladecans Infantil A vs Cornellá Infantil E en el campo de Viladecans.

　さぁ、この日はSHOUKEIにとっては初の対外試合です。現在コルネヤのInfantil Eはプレシーズンの真っ最中、２週間後のリーガ開幕へ向け、チーム作りに励んでいます。この日の練習試合はその一環です。

　そうそう、実は、SHOUKEIの所属チームがInfantil Fでは無く、Infantil Eである事が発覚致しました！Infantil E はSHOUKEIよりも１学年上の１９９６年生まれのInfantilの３軍です。F（１９９７年生まれのInfantilの３軍）とは異なり、皆、１学年上の選手達だったのです。どうりで小さなSHOUKEIが一段と小さく見える訳です。しかし、ここで良いプレーを見せる事が出来れば、Fよりもハードな環境で出来るだけに、より高いレベルの環境でやれる事を好むSHOUKEIにとっては願ったり、叶ったりです。

　さて、コルネヤから車で２０分。今日の対戦相手はViladecans（ビラデカンス）という町クラブです。しかし、現在カタルーニャ州では各町のグラウンドを人工芝か天然芝にすることを義務付けており、Viladecansも最新の人工芝施設が整っていました。スペインでは大抵のグラウンドは市の所有です。すなわち、税金で、市役所や図書館を建設する感覚で、どんなに小さな町にも必ず１つはいまや最新の人工芝が整ったグラウンドを目の当たりにする事が出来るのです。

　試合は体格で勝るコルネヤがフィジカルを武器にぐいぐいと攻め込みます。SHOUKEIは先週の４－４－２システムでの２トップとは打って変わり、この日は左サイドハーフの位置で先発出場です。体格的には両チームを通じて誰よりも小さいSHOUKEI。しかし、この日はテーマに掲げた“激しさを出す！”をピッチ上で実行し、ボールを持った相手に果敢にアタックして行きます。

　そんな中、中央からの縦パスに抜け出したFWがゴールを決め、コルネヤ１点を先制です。続いては、左サイドへのスルーパスに抜け出したSHOUKEIが、タッチラインぎりぎりでボールに追い着くと、右足で中央へセンターリング。中央で味方FWが飛び込むも、不発。しかし、ファーサイドに流れたボールをもう一人のFWが押し込んでゴール！SHOUKEI、追加点に絡む働きを見せました。その後、１点を返されるも、１－２でリードして、ハーフタイムを迎えます。

 

 

後半もそのまま左サイドの位置で登場したSHOUKEI。３５分ハーフという、あまり日本ではまだ体験した事の無かった長さに、体力が懸念されましたが、後半も積極果敢にボールに強くアプローチし、体のハンデを感じさせないハッスルぶりです。　

　しかし、彼の課題は浮き球の処理。バウンドして来るボールに対し、もしくはルーズボールに対し、周囲の状況を的確に判断し、しっかりとトラップして次のプレーに素早く繋げるのか、それともワンタッチで味方へと繋ぐのか。そこの判断とプレーの正確性にやや課題を残しました。

　が、しかし、足元やスペースに出たボールに対しては、得意のドリブルを発揮します。見せ場は後半５０分過ぎ、左サイドで２人のディフェンダーを縦にするするとかわすと、そのままえぐってゴール方向へドリブル。最後は、角度の無い位置から中央へマイナスのボールを供給するかと思いきや、ニアサイドへシュート！

ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール！！！！！

　相手ＧＫの裏をかいた、してやったりの見事なゴールです！１－３、コルネヤ、再びリードを広げます。初ゴールにチームメイトも大喜びでSHOUKEIを祝福します。僅か１週間とちょっとの期間に、すっかりチームにも溶け込んだようです。

　SHOUKEIも思わずジャンプしてのガッツポーズで喜びを表現します。

その後、両チーム共に１点ずつを取り合った試合は、コルネヤが２－４で勝利！09/10シーズンのプレシーズンマッチ第２戦目にして、Infantil E（インファンティル・エー）は初勝利を手にしました。SHOUKEIは７０分間フル出場です。

　そして、試合後、SHOUKEIに嬉しい知らせが！

カルロス監督「小さいけど、良く走るし、体全部を使って戦っている。技術もあるし、チームの中でアクセントとなる存在だ。是非、一員として受け入れたい。」

　そうです！遂に、SHOUKEIも合格、コルネヤの一員になる事が認められたのです。B（ベー）やD（デー）で落とされた時は涙し、悩んだSHOUKEIですが、それでも「スペインで這い上がりたい」と決意。と同時に吹っ切れたようにパフォーマンスが上がり出したSHOUKEIは、遂にスペインでの第一歩を踏み出す事が出来ました。

　これから、彼にとっての厳しい、そしてワクワクするような挑戦が始まります。

おめでとう！SHOUKEI！そして頑張れ！小さなサムライ！

by Keita Uematsu

El Diario de RYUYA ～舞台は整った～

9月23日（水）

　この日、RYUYAに嬉しいニュースが！無事に選手登録が終了したのです！いよいよ今週末からスタートするリーガ開幕に向け、ぎりぎり間に合いました。
これも、急なお願いにも早急に対応してくれ、戸籍謄本を速達で送ってくれたRYUYAのご家族、素早く、親切な対応で応援してくれた在バルセロナ日本総領事館の方々、必要な書類集めに協力してくれたエスパニョール寮のハビエル、アマンダ、チェリー、一度は書類不備で突き返しながらも、二度目にはきっちりと処理してくれたAyuntamiento（市役所）のおばさん。そして、最後の選手登録の事務処理を引き受けてくれたコルネヤの事務の人達、皆の協力があってこそです。

　皆さん、本当にどうもありがとう！！！

　そんなわけで、長引いた捻挫の為、１週間を完全休養に当てたRYUYAが、22日から練習を再開。そして、24日の練習を経て、27日（日）にはいよいよ公式戦、リーガがスタートします。
AlevinDの監督ハビも「RYUYAの復帰は本人だけでなく、チームにとっても嬉しいニュース」と復帰と選手登録が無事終了した事を喜んでくれました。

　さて、RYUYAの戦うリーグはAlevin Primera divicion de Catalunya（アレビン・カタルーニャ１部リーグ）です。「１部リーグ」という名前が付いていますが、Alevinのカテゴリーの中では、実質３部リーグに当たります。真の１部リーグの名称はAlevin divicion de Honor（アレビン・名誉リーグ）と呼ばれています。その下が２部リーグに当たる、Alevin divicion preferente （アレビン・優秀リーグ）です。RYUYAの戦うPrimera divicionは、その下のリーグとなります。さらに、その下には、Alevin Segunda divicion de Catalunyaという４部リーグがあります。

　スペインの１８州ある内の一つ、カタルーニャ州内で、これら１部から４部のリーグ戦が構成されています。Alevinというのは１０～１１歳の２学年で構成されるリーグで、09/10シーズンで言えば、１９９８年１月１日から１９９９年１２月３１日生まれの選手が対象となります。

　カタルーニャ州の１部リーグは僅かに１６チームで構成され、まさに、Alevin世代の選りすぐられた精鋭達が凌ぎを削ります。同１部リーグには、バルサ・アレビンA、エスパニョール・アレビンＡ、コルネヤ・アレビンA等がひしめき合っています。
　続く２部リーグは、１６チームで構成されるブロックが２つあり、すなわち、計３２チームが２部リーグを戦う事が出来ます。ここには、１部リーグに入る事が出来ないチームのＡチームが所属すると共に、バルサ・アレビンＢ、エスパニョール・アレビンＢ、コルネヤ・アレビンＢなどの強豪クラブのＢチームも、２部リーグに名を連ねています。

　そして、我等がRYUYAが所属するAlevinDは、その下の３部リーグを戦う事になるのです。３部リーグは１６チームで構成されるブロックが１５存在し、およそ２４０チームが３部リーグで凌ぎを削り合う事になります。
　そして、その下には４部リーグがあり、そこでも１６チームで構成されるブロックが１３存在し、計２０８チームが３部昇格を目指し、年間３０試合の公式戦を戦う事になります。

　すなわち、カタルーニャ州だけでもAlevin世代のチームがおよそ５００チーム存在し、各カテゴリー、各レベルで、誰もが年間３０試合を楽しむわけです。

　

　精鋭達が競演する１部と２部リーグ。１９９９年生まれのRYUYAは、コルネヤのAlevinBチームに入る事が出来れば、２部リーグを戦う事が出来、同年代のバルサやエスパニョールと戦う事が出来たのですが、捻挫などの不運もあり、AlevinBでは力を発揮出来ませんでした。
　しかし、好パフォーマンスを示せば、上への道は開かれているわけであり、ここから伸し上がって行けば良いのです。

　

　「よし、３０試合あるから、最低年間３０点を決める！」と目標を立てたRYUYA。
“ボージャンは毎年カンテラで６０とか８０点決めてたよ”と伝えると、「え”～、じゃ俺もそんぐらい！」とワクワク顔で語っていました。

最後に、Alevin３部リーグ、グループ７の面々をここにご紹介しましょう。

CORNELLA（コルネヤ） 「D」
VENDRELL（ベンドレル） 「A」
FUNDACIÓ ESP. AT. VILAFRANCA（ビラフランカ） 「A」
ODENA（オデナ） 「A」
ESCOLA FUTBOL  BASE CALAFELL（カラフェル） 「A」
RIBES（リベス） 「A」
ESPARREGUERA（エスパレゲラ） 「A」
SAN MAURO（サン・マウロ） 「A」
VILANOVA GELTRU（ビラノバ・ゲルトル） 「A」
IGUALADA（イグアラーダ） 「A」
PRAT（プラット） 「B」
HRISTO STOITCHKOV（フリスト・ストイチコフ） 「A」
CUBELLES（クベジェス） 「A」
MARIANAO POBLET（マリアナオ・ポブレッ） 「B」
UNIÓ FUTBOL BASE JABAC I TERRASSA（ジャバック・イ・テラッサ） 「E」
BLANCA SUBUR（ブランカ・スブル） 「A」

これらのチームがホーム＆アウェイで年間３０試合のリーグ戦を戦います。もちろん、優勝すれば、２部昇格のプレーオフのチャンスを掴む事が出来ます。ご覧頂くとお分かりの通り、１６チーム中、１２チームが各クラブのアレビンAチームです。すなわち、１部や２部の権利を得られなかった多くのクラブのAチームが、３部リーグを戦っている事が、如実に現れています。すなわち、殆どが皆１９９８年生まれの年上と対戦するわけであり、３部リーグとは言え、決して生易しい舞台ではありません。

日曜日はアウェイで対VENDRELL 「A」戦です。

いよいよ、RYUYAの戦いが始まります！！！

By　Keita Uematsu

El Diario de SHOUKEI ～初試合！～

9月20日（日）

遂にこの日がやって来ました。スペインに来ておよそ１ヶ月、ようやく、SHOUKEIにも試合のチャンスが訪れたのです。
　競争の激しいスペインのフットボール環境。もう一つ本調子で無いSHOUKEは、InfantilDにもひっかからず、現在はInfantilFでトライアウト（入団テスト）を受けています。１９９７年生まれのチームとしてはコルネヤの３軍に当たるチームで、とにかくSHOUKEIはその中でも格別に小さい。皆、SHOUKEIの頭の辺りに胸があります。まるで、密林の中に迷い込んだ子ウサギのよう。３軍だけに、それ程技術の高い選手はいませんが、フィジカルでは圧倒的に不利。そんな中、子うさぎから、密林の中を駆け巡る狡猾なイタチに変貌出来るかが、SHOUKEIの課題となりそうです。「例えどんなチームからでも良いから、スペインでやりたい。スペインで這い上がりたい。」そう決意したSHOUKEI、夢のスペインでの新たな戦いが始まります。

　そんなInfantilFの試合が、日曜日にコルネヤのグラウンドで初めて行われました。相手は同じコルネヤのCadeteH、すなわち、１９９５年生まれのコルネヤの４軍チームです。SHOUKEIにとっては２歳年上の相手は、もう、SHOUKEIの頭が彼らのへそに来るぐらいの勢い、周囲の親たちも、「誰だあれは！？世代間違えているんじゃないのか！？」と一人際立って小さい東洋の少年に対し、ざわざわとしています。

　そして試合がキックオフ。SHOUKEIは４－４－２の２トップの位置に入ります。序盤、SHOUKEIは比較的フリーでボールを受けますが、相手の早いプレスに対し、ダイレクトパスを多用、しかし、これがことごとく見方に通りません。落ち着いてトラップしてかわし、パスを出して展開するなり、ドリブルで突っかけるなりの積極的なプレーが欲しいところです。
　試合は４軍とは言え、２歳年上のCadeteHが優勢に試合を進めますが、GKを中心になかなか堅い守りを見せるInfantilF、しかし、SHOUKEIを含め、攻撃陣がなかなか良い形を作れません。試合は０－０のまま、３５分の前半を終えます。

　後半に入ると、監督のカルロスはSHOUKEIを４－４－２の左サイドハーフに起用しました。しかし、なかなかボールを呼び込めず、ボールを殆ど触れません。途中からカルロス監督は再びSHOUKEIを縦に並ぶ２トップのシャドーストライカーの位置へポジション変更します。すると、再びボールを受けるようになったSHOUKEIは、前半よりも落ち着いてボールを捌くようになりました。しかし、ちょっとでも体の位置が甘いと、ちょっとでもトラップが大きいと、巨漢が次々とSHOUKEIを潰しに掛かります。それでも、小さい体をフルに使って戦うSHOUKEI。少しずつ、本来の動きが出せるようになってきました。

　試合は、一進一退の互角の攻防が続いていましたが、CadeteHがカウンターから遂に先制ゴールを決めます。懸命に反撃に転じるInfantilF。すると、ゴール正面でボールを受けたSHOUKEIが右足でミドルシュートを放つと見せかけ、ふわりと浮かせて飛び込んで来た相手ディフェンスをかわし、左足でシュート。強烈なシュートも、僅かにクロスバーの上に外れました。しかし、この日最大のInfantilFのチャンスに、InfantilFを応援していた家族から大きな拍手。そう、SHOUKEIの武器の一つが、左右両足から繰り出す事の出来るシュート。今後も、この武器に磨きを掛けたい所です。

　結局、試合は０－１で敗戦。ようやく待ち望んだ試合の舞台は、ちょっぴりほろ苦いデビュー戦となりました。

　「自分のプレーを出そうとしたけど、半分も出せなかった。」と悔しがるSHOUKEI。相手の多きな体、素早く激しいプレスに対し、如何にプレーすべきなのか。これから、一試合、一試合を通じ、SHOUKEIのチャレンジが始まります。

頑張れ！SHOUKEI！！！

By　Keita Uematsu

El Diario de YUKI ～第２戦～

Hola! Muy buenos dias!

9月12日
先週、土曜日SHOKEI・RYUYA・YUKI・植松・高司で、エスパニョール VS R・マドリードの試合を観戦してきました。新しいスタジアムで行われた初の公式戦にペリコ（エスパニョールサポーター）達もスタジアムに集結。さらに、対戦相手がC・ロナウド・カカが加入したR・マドリードであっただけにスタジアムも39,000人の観客で溢れかえりました。
注目のエスパニョール背番号７・NAKAMURA選手も足の痛みを押して、監督に志願しての強行出場となりました。

本場の迫力に、サムライ少年たちも大興奮。席もコーナー付近、前から10列目とピッチからとても近く、臨場感あふれる中で試合観戦しました。

ご存知の通りかと思いますが、NAKAMURA選手は前半で交代。そして、試合も0－3とエスパニョールが敗れてしまいました。しかしながら、サムライ少年たちもいつかこのピッチで・・・と熱い思いを胸にしまったのでした。

9月13日
さて、本日はYUKIのエスパニョール・カンテラでの第2試合目。
本日の対戦相手は、カスティールデフェルスです。
エスパニョールの15番のユニホームをつけて、３－１－２の２トップの左として登場です。

前のゲームでは、１得点だったYUKI。日本からお父さんもかけつけての試合にどのような結果を残すのでしょうか？

立ち上がりから、いつものように攻撃的なサッカーを見せるエスパニョール。お父さんが見守る中、いつもよりもYUKIのプレーにキレが見られます。
そしてYUKIのアシストから、相棒の背番号10をつけたダビがゴール！ゴールにも絡み、幸先の良いスタートを切ります。

そんなYUKIが輝きを見せたのは、前半10分過ぎ。
左サイドハーフウェイライン付近。アプローチに来た相手選手の横へ、ひょいっとボールを通すとその横をすり抜け、だぁ～っと駆け抜けます。ちょっと長すぎじゃないか？？と誰もが思ったことでしょう。しかし、快速YUKI。タッチラインぎりぎりのところでボールに追いつきます。そして、ペナルティーエリア外でひょいっとまた相手を右へとかわすと、右足を振り抜き・・・
ゴーーーーール！！！！　YUKIゴラッソです！！！！

このプレーにお父さんの満面の笑み。はるばる日本からこのゴールを見るために、スペインへとやってきたのですから！YUKIも仲間たちと喜び合います。

このゴールを境にYUKIのプレーも、一段階スピードアップします。いつもよりも早くプレッシャーに行くし、プレーもアグレッシブになってきました。

そしていつものように全員メンバー交代。
後半の出場機会を待ちます。

前半終了。前半１ゴール２アシストで折り返したYUKI。ベンチではなにやら監督のダビッがFWの動き方について指示しています。内容は、ボールが逆サイドにあるときのFWの動き方についてだったのですが、YUKIはどれだけわかっていたのでしょうか？？？

後半キックオフ
２トップ、右サイドバックから変わって入った毎度おなじみのウリオール。果敢に動きます。毎回この子のプレーを見て思うのですが、本当によく走り、よくディフェンスし、よくボールを追いかけ、力強いプレーを見せてくれます。そのウリオールが右サイドからチャンスを作ります。
ゴール前へと上がったクロスボールにGKが飛びつきますが、こぼしたボールをYUKIが詰めます。シュート！ゴール！
本日2点目をマークします。
この得点でさらにYUKIに火がつきます。

誕生日が近かったお父さんに、ハットトリックのプレゼントするという約束を果たして達成することができるのか？

左サイドから果敢に攻撃をするYUKI。1試合目よりもボール絡む回数も増えます。まだ、自分から声を出して、ボールを呼ぶことはなかなかできないYUKIでしたが、今日は自然と足元にボールが舞い込んできます。

すると、フィールド中央から出たスルーパスにYUKIが抜けだします。相手GKが飛び出してきましたが、慌てることなく冷静にシュート！！！

ゴール！ゴール！ゴール！ハットトリック達成です！

ゴールを決めると、お父さんを見て、人差し指を空につきたてます。
きっと、お父さんにとっても、うれしい誕生日プレゼントだったことでしょう。
そんな親孝行なYUKIなのでした。

しかし、今日のYUKIはこれだけでは、終わりません。右サイドから上がったクロスに今度はヘディングで合わせます！ゴール！本日、４点目です！仲間たちに囲まれ祝福されるYUKI。

そして、ここでお役御免。全員が交代します。

本日、圧巻のプレーはエースのセルヒオ。体の捌き一つで左に相手をかわすと、

GKと１対１。少し前に飛び出てきたGKをあざ笑うかのように、ボールを足で掬いあげ、ふわっとボールをG頭上へ通します。そのまま、緩やかな弧を描くとボールはゴールの中へ。時間を止めたかのようなゴールに、コーチたちも「こいつは、本物だ！」というような眼付でほめたたえていました。

ゲームは結局16-0と、またしてもエスパニョールの快勝で終わりました。
今日のゲームでは、4得点2アシストとしっかりと結果を出したYUKI。

ようやく良いパフォーマンスを発揮することがYUKI。これからの課題は、練習からコンスタントにこの力を発揮することです。また、エスパニョールの中でプレーすることと、エスパニョールを対戦相手としてプレーすることでもまた違います。そういう意味で、１点目に見せたような、個人の力で状況を打破することのできるプレーをどんどん見せてもらいたいと思います。

残されたTRYOUT期間。YUKIの挑戦はまだ続きます。

El Diario de RYUYA ～激痛、そして嬉しい知らせ～

　Hola muy buenos dias !!!
　皆さん、こんにちは！

　本日は昨日に続く連戦。アウェイでのプラットAlevinBｖｓコルネヤAlevinDの一戦を、ここコルネヤ・スタジアムよりお送り致します。すぐ横には、バルセロナ・プラット国際空港が、世界中からの航空機の発着を受け入れています。

　昨日の前半の最後に更に足を痛めたRYUYA。
「今日の方が昨日の朝よりも痛い。」と言いながらも、「今日は全部出られるかな。」と、本人は試合への強い意欲を滲ませます。
しかし、足の状況を知るアレックス監督代行は、RYUYAをベンチスタートさせます。

　試合はアウェイながら、コルネヤが終始優勢に試合を進めます。しかし、最後の詰めの部分でプラットの懸命のディフェンスに阻まれ、なかなかゴールを奪う事が出来ません。一方、時折カウンターアタックからピンチを招くも、懸命に戻ったコルネヤディフェンス陣が相手にゴールを許しません。試合は０－０のまま前半終了のホイッスルが鳴ろうとした時、この日はやや精細を欠いていたチームの中心、１９番がペナルティーエリアをドリブルで突破し、シュート。これが見事に決まり、ようやくコルネヤが先制点を上げる事に成功します。

　そして後半。遂にRYUYAの出番です。

　この日は４－２－３－１の左ウイングの位置に入ったRYUYA。本人も「中へ切れ込んでシュートが打てるから左の方が好き」と言うように、何度か中へドリブルで入って行って、チャンスを構築します。

　それよりも何よりも、ここだ！という所でのボールへの執拗なアタックが本当に行けています。この日は、前線からプレスを掛け、相手のボールを次々と奪い取り、応援に来ていたコルネヤのお父さんお母さん達を驚かせます。
　「何なんだあの子は！？あんな子、うちにいたか！？」
　「あの子は何人（なにじん）なんだ！？」
　「ちっちゃいけど良く走るなぁ」
　「Muy　bien！（いいぞぉ！）」
　「japones（ハポネス・日本人）！？日本人もやるじゃないかぁ！」

　そして、RYUYAの突破から得たフリーキックのチャンスに、キャプテンの６番が得意の強烈なフリーキック。最後はファーサイドにいた９番の黒豹アドリーが押し込み、コルネヤが２点目を手にします。
　RYUYAも右からのセンターリングをゴール前に入ってシュートを放つも、これはGKに弾かれてしまいます。
　その後も、スルーパスや的確なパスワークでチームの攻撃を牽引するRYUYA。特に、センターフォワードの黒豹アドリーがなかなか巧みなdesmarque（デスマルケ・相手のマークを外す動き）を見せ、そこにRYUYAがボールを供給するなど、早くもチームのエースとの息が合っているようです。
　試合途中から右ウイングにポジションを変えたRYUYAは、試合後に「足が少し痛かったけど、自分の持ち味であるドリブルを少し見せとかなきゃと思って、頑張ってトライした。」と語ったように、右サイドをスピードで縦に抜けるドリブル突破で２人を抜き去りセンターリング。これはファーサイドのアドリーがシュートミスで得点にはならなかったものの、強烈なインパクトを残しました。
　そして、ゴール前、左からのクロスボールを相手ディフェンスがクリアーにもたつく間にするりとボールを奪ったRYUYAがシュート。これは惜しくもゴールポストを叩きますが、跳ね返ったボールが見方の８番に渡り、ゴール！RYUYAの間接アシストでコルネヤが０－３とリードを広げます。

　２点にいずれも関係したRYUYA。しかし、徐々に左足が悲鳴を上げ始めます。後半２０分を過ぎた所でびっこを引き始めたRYUYAの様子を見て、監督が交代を告げます。
　僅か２０分間でしたが、十分に攻撃の活力としてアピールしたRYUYA。そのプレーぶりに、応援に駆けつけていたコルネヤの父兄はもちろん、プラットの父兄からも拍手が飛び交います。良いプレーには、敵も味方も関係なく拍手が送られる。素晴らしい光景です。

　試合はその後、１点を追加したコルネヤが０－４で勝利しました。

　そして、、、後半からチームに合流していた監督のハビに呼ばれました。
　「スペインに残るなら、是非獲得したい。常に状況を見ながら、ドリブル突破なのか、パスなのか、しっかりと判断出来ているし、何よりも相手のボールを奪う、粘り強さが良い。彼はルチャドール（戦える選手）だ。そこが何よりも気に入っている。スピードもあるし、ドリブル突破もある。十分にうちの戦力になるだろう。早く、足の治ったRYUYAが見てみたい。火曜日にクラブと契約したいが、良いか！？」

　

　そうです！やったのです！RYUYA！憧れのスペインでの挑戦権を得たのです！
　それを知ったRYUYA、「え！？本当！？やったぁ！」

　チームへの入団が決まったRYUYAに対し、チームメートが握手で温かく迎えてくれます。そして、彼等のお父さん、お母さん達も「おめでとう！今シーズン、宜しくね！」とこの小さな金髪のサムライ少年を受け入れてくれた様子です。

　

　足の痛みを堪えながら、必死に持ち味を出そうとしたRYUYA。傍から見ていて痛々しかったものの、その頑張りには感動すら覚えました。RYUYA、とにかくおめでとう！

　そして、まだ戦いは始まったばかり。そして、上には上がある事を忘れるな！AlevinDは、１９９９年生まれのチームとしては、コルネヤの中で４チームある内の２番目のチーム。その上にはAlevinBがある。更にその上には１学年上のAlevinAもある。バルサやエスパニョールと戦う為には、AかBに入る必要がある。彼等と対戦し、活躍して、ビッグクラブに移籍するという野望に向けて、まだその序章が始まったばかり。今シーズン、年間３０試合のがちんこの公式戦を戦い、更なるステップアップを目指せ！

　
　

El Diario de YUKI ～初試合～

9月6日

Hola!Muy buenas tardes!

今週１週間、熱、そして足首負傷で練習に参加することができなかったYUKI。
金曜日・土曜日のオフで回復し、今日は試合に挑みます。

朝からなんだか、そわそわしているYUKI。
今までもスペインで試合をしたことはありますが、エスパニョールのカンテラに混ざり試合をするのはこれが初めて。RYUYA、SHOKEIに
高司　「YUKIの様子はどうだった？」
と聞くと、
RYUYA「朝からトイレばっかり行ってたよ！」
と、かなり緊張してかたくなっている様子のYUKI。

ここで、別のグランドで試合を控えるRYUYAは植松とともに移動して、YUKIはチームメイトたちとアップに入ります。

今日は、試合のないSHOKEIとともに、YUKIの試合を見守りました。

エスパニョールのユニホーム背番号14を身にまとい、スタメンで登場します。
チームのメンバーとともに一列になって、手をたたきながら、プロ選手のようにピッチに登場します。
本日の対戦相手は、JOVENTUD VISBALENCA CF

前半キックオフ
YUKIは、３－１－２の左FWにポジションでスタートします。
前半から、怒涛の攻撃を仕掛けるエスパニョール・ベンハミン。
YUKIは左サイドでボールを受けると、ドリブルで縦へしかける動きを見せます。
一人かわして、左足でクロスをあげると、ボールはアウトにかかってポストをたたきます。またその直後、FWウリオールが放ったシュートをつめにGKに向かって走るYUKIでしたが、これもゴールにはならず。
その後、ペナルティエリアの外から左足でシュートを放ったビクトルのシュートがゴールに突き刺さります。なお、攻撃をしかけるエスパニョール。右サイドのウリオールが縦に突破ゴールライン深い位置からマイナス気味に早いクロスを上げると、中央フリーになったYUKIが左足でゴールに流し込みます。ゴーーーーール!!!
仲間と喜びあうYUKIにも笑顔が見られます。

この1点で少し緊張がほぐれたYUKIも左サイドから積極的にドリブルでしかけます。しかし、なかなかシュートチャンスを作り出すことができません。何度かチャンスをつかむものの、シュートミスを2度繰り返し、決定的なチャンスを外してしまいます。

その間にもゴールを重ね続けるエスパニョール。前半15分までに5点を取ります。
ここで、全メンバー交代。ここで登場したメンバーがエスパニョールの普段のスタートのメンバーです。夏にワールドカップでも登場したウリオールもこのチームでは、ベンチスタートというのが、エスパニョールでの現状です。

交代して入ったチームのエース、セルヒオ。ピッチに入ると、中央から巧みにドリブルで相手をかわすと、得意な左足で強烈なミドルシュート。強烈な上に、的確なシュートコントール力をもつセルヒオ。チームをさらに引っ張ります。
さらに１点を加えて、前半終了。7－0で前半を折り返します。

前半左サイドのFWとして、攻撃面では左サイドから何度か良いクロスもあげますが、ディフェンス面ではまだ激しさが足りないといった印象。また、ここ数日練習参加していなかったため、周りの選手よりも早く息が上がってしまいます。30分ハーフというゲームの中で60分通して動ききるという体力も必要になります。

後半キックオフ
YUKIは頭から左サイドバックとして出場します。
この数日間、サイドバックを起点として、攻撃を組み立てる練習をしていたエスパニョール。サイドバックは攻撃の起点としてもとても重要なポジションです。監督のダヴィも何度も練習の中で、サイドからの攻撃の形、ポジショニングの取り方を説明していました。練習を見学していたYUKI。どこまでこのポジションの役割を理解してプレーできるでしょうか。

積極的に左サイドからオーバーラップをしかけるYUKIですが、なかなか呼ぶ声がでません。攻撃参加する意思はあるのですが、コミュニケーションをとることができません。そのため、上がるタイミング、判断、マークの受け渡しにおいて遅れが出てしまいます。
しかしながら、本日のエスパニョール。攻撃・攻撃・攻撃。GKがボールを触る機会はまったくといってなかったので、この点に関して問題はさほど、表面化されませんでした。

さて、攻撃を続けるエスパニョール。全体的に目立ったのは、シュートの精度。相手GKの力も低いということはありましたが、シュートレンジに入ると全選手が積極的にゴールを狙っていきます。注目すべきは、枠を外さないというところ。

中心選手のセルヒオ。10番をつけるビクトルを中心に次々とゴールを量産していきます。

YUKIも左サイドから何度かチャンスと見ては、オーバーラップしシュートを放ちますが、枠をなかなかとらえることができません。

結局、本日のYUKIは全部でシュート8本を放ちます。ゴール１。枠に飛んだシュートは2本。枠を外したのは、5本という結果でした。試合後の本人のコメント

YUKI　「決定的な場面でシュートを決められなかったことが悔しい・・・。」

と、あるように、一つの課題としてYUKIの心ににとどまったのではないでしょうか？

結局、後半も点を重ねるエスパニョール。終わってみれば、18－0の大勝で終わりました。

試合後、監督のダヴィにコメントをもらうと、

ダヴィ「プレーはなかなかいいものも持っているけど、コミュニケーションに問題があるね。こっちが言っていることや仲間が伝えようとしていることが伝わらないのはやっぱり大きな問題だね。」

という評価でした。

その現実をYUKIに伝えると。こみ上げそうな涙をこらえるYUKIの姿が。

高司　「エスパニョールのメンバー、そして今日の相手は日本と比べてどうだった？」

YUKI　「相手は大したことなかった。でも、やっぱりエスパニョールの選手は日本の選手と比べてもうまい。」

その選手に割ってメンバー入りするためには、普段の練習からの猛アピールとその結果としてアピールする場である試合で活躍が必要となります。そういう意味では、今週、1週間練習に参加できなかったこと。そして、ゲームでは、おとなしいプレーだった部分から、まずは改善することが必要となるでしょう。

残された2週間で結果を出せるように「YUKIの変化」を期待したいと思います。

それでは、また次回お楽しみに！

Hasta pronto! Buenas noches!

By Yuya Takaji

El Diario de RYUYA ～初ゴール～

Muy buenos dias senoras y senores　！

皆さんこんにちは、今日は、コルネヤのAlevinD対マリアナオのAlevinBの試合を、ここコルネヤスタジアムよりお送り致します。
注目は、現在コルネヤに入団テストを受けているRYUYAのプレーぶりです。現在左足首のくるぶし外側下の辺りにやや捻挫気味の故障を抱えているRYUYA。
「痛くても、少しでもアピールしなくちゃ。だからちょっとぐらいだったら我慢して出たい」
という彼の意思を尊重し、強行出場です。

現在は９月末から始まるリーガ開幕前のプレーシーズン。チーム作りの時期です。その為、連日の練習に加え、週末には土日いずれもamistoso（親善試合）が組まれています。

入場する選手達。何と、コルネヤイレブンの中にはRYUYAの姿が！チームに合流してまだ３日目。しかし、監督のハビはいきなりチャンスを与えてくれたようです。

RYUYAは４－２－３－１の右ウイングで先発です。 

試合は強豪コルネヤがホームの声援をバックにボールを支配、主導権を握ります。
RYUYAも若干走り方がぎこちなく、見ていて痛々しい感じがしますが、ボールを受ける際や相手ボールをチェイシングする際には、懸命にプレーします。

そんな中、ボランチで小気味良くボールを捌くコルネヤの１９番から縦へスルーパス。ここに、褐色の黒豹、アドリーが抜け出しシュート。これをマリアナオのＧＫが懸命に飛び出して弾いたところ、ボールは右サイドへ。そのボールをしっかりと前線へ詰めていたRYUYAが豪快に蹴り込んで、

ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール！！！

ラッキーなチャンスではありましたが、いきなり前半３分に名刺代わりの一発を叩き込み、RYUYA、初出場初ゴールを決めました！！！
あっと言う間にRYUYAを仲間が取り囲み、揉みくちゃにします。
そうっ、ここではゴールをプロさながらに喜び合うのが自然な光景です。

幸先良く試合に入る事が出来たRYUYA。その後も積極果敢な姿勢が見て取れます。

しかしながらやはり本調子じゃない分、全力疾走が出来ず、足をしっかりと踏ん張る事が出来ない為、得意のスピードを活かしたドリブルが陰を潜めます。それでも、激しいチェイシングの足は緩めません。また、ドリブルが駄目ならと、ツータッチ、スリータッチでパスを供給、無難にプレーをこなして行きます。

そんな中、センターバックでキャプテンでもある６番の強烈なフリーキックが決まるなど、自力に勝るコルネヤが次々と加点し、前半３０分を終えたところで４－１とリードして折り返します。

RYUYAは右サイドをタイミング良く駆け上がり、そこでパスをもらえればシュートチャンスを掴めるというシーンを何度も得ましたが、まだまだ声が足りません。ヘイ！でも、ミラ！（見ろ）でも、アキー！（こっちだ）でも良いから声を出し、欲しいタイミングでどんどんボールを要求する事が肝要です。

しかし、足の具合を考えれば、良くやっていたと言えるでしょう。

前半の最後には相手とのぶつかり合いで痛めている箇所に相手のキックが入り、痛がるRYUYA。結局、前半でお役御免となりました。

試合は後半はやや低調な展開の中、コルネヤが１点を追加、結局５－１で勝利を収めました。RYUYAも万全でないだけに、歯がゆい部分はあるでしょうが、何よりも試合に初参加し、そして初ゴールを上げた点は、自信になったでしょう。

さぁ、明日もamistoso（親善試合）です。

El Diario de YUKI

　思わぬ形で最初の一週間が空いてしまったYUKI。しかし、だらだらと遊ばせる訳には行きません。その一週間の内の4日間は、UEMATSUが特訓に連れ出しました。1日はマンツーマンで、そして残りの3日間は日本から加わった新たな仲間、RYUYAとSHOUKEIを交えて行いました。時には、偶然居合わせた少年達とミニゲーム、時にはトラップの猛特訓、時には胸トラップからのボレーシュート。時にはトラップやドリブルでかわしての素早いシュート。時にはロンド（とりかご）と、毎日30日の炎天下の中、YUKIは疲れも見せず、元気にボールを追い駆けていました。

　23日にはカンプノウで、スペイン・スーペル・コパ第二戦、対アスレチック・ビルバオ戦を、そして、31日には同じくカンプノウでリーガ第一節、バルサｖｓスポルティング・ヒホン戦を堪能しました。

　そして、いよいよエスパニョールのカンテラ（プロの育成を目指す下部組織）のエリート達に混ざっての練習がスタートです。コンディションも万全、気合も十分に臨んだ31日（月）の練習では、既に何度かの渡西ですっかり知り合いになったセルヒオ、ビクトル、マヌ、ブルーノ、ダニ等がいます。また、今シーズンからBenjaminA（ベンハミン・アー）入りを果たした新星ウリオールの姿もありました。

　テクニックに秀でたものを持つYUKI。しかし、エスパニョールの2000年生まれのBenjaminA達の中に混ざると、パワー、激しさの面で物足りなさが浮き彫りになります。YUKIも1年半前に来た時よりもパワーアップしているものの、周りも同じぐらいかもしくはそれ以上にパワーアップしている感があります。一つ一つのパスの強さ。一つ一つのシュートの威力。判断力の速さ。相手ボールを奪う時の激しさ。プレスの早さ。流石エスパニョールの選ばれし戦士達です。

　この素晴らしい環境の中で、YUKIは何を感じ、何を学び取る事が出来るのでしょうか！？

　1日（火）はビーチサッカーによるトレーニング。しかし、頭痛を訴えたYUKIは、止む無くこの日は休む事に。

　2日（水）この日はエスパニョール練習場到着間際で歩道の縁でやや足を挫いてしまったYUKI。やや痛みを訴えながらも、ダビッ監督に促され、練習に参加。しかし、1対1の練習で痛めた箇所を相手に削られ、涙の降板。その日は、20分足らずで、あとは見学する事になりました。

　3日（木）この日も痛みが引かないとの事で、練習場まで行って見学する事に。エスパニョールのメディカルスタッフに診てもらったところ、「さほどたいしたことは無いと思うので、明日には出来るだろう」との診断。いずれにせよ、明日は練習はオフの為、一日ゆっくり休養を取ることにします。